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INTERVIEW
院長インタビュー
院長/在宅医療専門医
土屋邦洋 TSUCHIYA Kunihiro
どのような想いから
開院されたのでしょうか。
医師として働くうちに、いつからか漠然と「自分の生まれ育った大垣市で、地域に医療で貢献したい」と思うようになりました。また、へき地医療に携わっていた20代のころから在宅医療を実践しており、その経験と知識を地元で役立てたいと、2021年に大垣市で『いろは在宅ケアクリニック』を開院しました。
どのようにお考えでしょうか。
在宅医療は社会インフラの一つだと考えています。在宅医療が整っていない地域では、病気や障害を持ちながら自宅で安心して過ごし、最期を迎えることが非常に難しくなります。以前、産婦人科医不足のために自分が住むまちでお産ができない、というニュースが話題になりましたが、同様に、在宅医療がないと自分の住む家で最期を迎えられないという問題が起こります。
とても大きな役割を果たしているのですね。
私は必ずしも、最期まで自宅で過ごすことが誰にとっても良いことだと思っているわけではありません。しかし、自分で最期を過ごす場所を、病院でも施設でも自宅でも、自由に決定できる社会は、それが制限される社会よりも成熟した社会であり、地域であると考えます。「自宅で医療を受けたい」、「自宅で最期を迎えたい」と願う方が、それを自由に選択できる社会であれば、より良いのではないでしょうか。
患者さんはどんな方が多いのですか。
当院の患者さんは、がんの終末期の方や、脳梗塞、心臓や肺などの内臓機能障害で寝たきりの高齢者が多いです。また、障害や病気のため、人工呼吸器や胃ろうといった医療的ケアが必要なお子さんもいます。
近年は医療技術の進歩によって、医療的ケア児が増加していますが、小児在宅医療の体制は全国的にもまだまだ整っていないのが現状です。その中で、当院がこの地域の小児在宅医療を支える一助となれればと思っています。
大切にしていることはありますか。
重い病気を抱えた人を自宅で看護・介護するのは、ご家族にとって大変なことです。ご本人はもちろん、そうしたご家族の身体的な負担や精神的な不安も、私たち医師や訪問看護師、ケアマネジャーやヘルパーなど、多くの人で少しずつシェアする形で支援できるように心がけています。